マダミスってどんなゲーム?
※本ページはマーダーミステリーをやったことがない、聞いた事があって興味があるけど不安……という層を対象にした案内ページです!
★マダミスってどんなゲーム?
マーダーミステリー(マダミス)は
「物語の登場人物になりきって(※①)、とある事件を追体験する」
というようなゲームです。
ゲームは会話をメインに進めていきます。
『マーダー:殺人・殺害』
『ミステリー:推理小説・怪奇』
というように、殺人事件を題材にした推理小説、と思って頂ければ入り口としては間違いありません。
その登場人物としてゲームに参加するので、
・探偵役
・犯人役(実行犯役)
・疑われるけど犯人ではない人
・良く考えると黒幕と言えるけど、手を下していないので犯人ではない人
など、そのシナリオに登場する人物の中から一人を割り当てられて(選んで)プレイします。
各キャラクターそれぞれに「設定書」というものが割り当てられていて、その中には
○なぜその場に居合わせたか
○犯行の動機があるかどうか
○犯行時刻に犯行可能か
○事件現場に物証を残してしまったか
等が書かれています。
初めてプレイする時には「ややこしそう」と感じるものもありますが、1回プレイすれば大体の流れがつかめて、2回目以降はハードルがぐっと下がります!
※①……なりきる、と言っても必ず演技をしなければいけないわけではありません。(後述)
★マダミスの推しポイント(注意点)
この遊びには重大なポイントがあります。
「1回遊んだシナリオは2回目のプレイができない」というものです。
一度そのシナリオをプレイすると、事件の全容がわかってしまうためです。
参加者全員が全く初めての状態で開始時刻にキチリと揃って一斉にスタート!
という感じで始まります。
各キャラクターは参加者が実際にプレイすることで初めて実体を持ちます。その場その時集まった参加者たちでしか作られない物語が進んでいきます!
★具体的な進み方のイメージ
マーダーミステリーはその調査の対象が”現実で対面している人その人”になるので
仮にプレイヤー4名
(山田さん、水谷さん、マネジさん、まきがいさん)がいたとすると以下のような一例になります。
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山田「マネジさん。昨日の夜は一人で居酒屋にいたと言っていましたが、まきがいさんがライブハウスに出入りするあなたを観たそうですよ?」
マネジ「……ああ、そうでした。一度ライブハウスに行きましたよ。私の古い知り合いが東京に来てライブに出るってことだったので……。そのことが何か関係があると思わなかったのでさっきは言いませんでしたが……それがどうかしましたか?」
山田「ライブハウスに居た時間は誰にも見られていないですよね? マネジさんだけなんです。その時間にアリバイがないのが……」
水谷 「ライブハウスに行ったって言うなら、チケットの半券が残ってたりしないの?あれば証拠になると思うんだけど?」
マネジ「……半券は……捨てましたよ。みんなそうじゃないですか? 多分会場のゴミ箱にあると思うんだけどな。でもそれは私がライブハウスに入場した証拠にならないかもしれない。」
山田「やっぱりマネジさんが怪しい……」
~~~~~
⇒みたいな感じで、その場の会話(+それを補助するシステムがあります)で調査していく様子をご想像下さい。
★実際のプレイ時間は?
シナリオによってプレイ時間が相当変わります。
「設定書」というのがそのキャラクターの「記憶」となりますが、詳細に書かれていればその分だけ読み込みに時間がかかったり、複雑なトリックや複雑な関係性が設定されているシナリオの場合は情報が増えるためです。
★参考)シナリオ毎の人数やプレイ時間
『何度だって青い月に火を灯した』 6人~7人 公称180分 オフライン GroupSNE
『ウェンディ、大人になって』4人~5人 公称120分 オフライン GroupSNE
『J・モリアーティの暗躍』4人 公称120分 オンライン セカンドステラ
『鬼哭館の殺人事件』6人~7人 公称240分 オフライン 小田ヨシキ
『エイダ』5人 公称180分~ オフライン イトハキ
※一例です。作品数は現在も増え続けています。敬称略
※データベースとしての役割を担うものではありません。正確な情報は各タイトルをご検索ください!
★「なりきる」ってどうしたらいい?
なりきる(演じる)と一口に言っても参加する方によって程度はバラバラです。
○口調をそれっぽくする
○身振り手振りも含めてそれっぽくする
○服装・小道具などを持参して雰囲気を演出する
○ほとんど変えず、演じることよりも自分自身としてプレイする
○設定書を読みこみ、舞台演劇やテレビドラマを見ているかのようなレベルで表現をする
どのような形でも構いません。
自分がやりやすいけどちょっと努力するぐらいのエネルギーを目指して頂ければ大丈夫です。
※参加者の中にとってもお上手な方や、目を見張るような方がいる場合がありますがその人のようにプレイしなければいけないというルールはありません。むしろそういう方に遭遇したら周りの人が楽しくプレイしてもらえるように協力してくれているのだと解釈すると良いかと思います。(一提案です!)
★覚えられるか不安……、犯人にされちゃいそう……、
キャラクター(あなたのこと)について書かれた「設定書」は、多くの場合随時読み直すことが可能です。
ただし、設定書を読み上げることは禁止されているケースが多くあります。
「私は犯人じゃないよ! だってそう(設定書に)書いてあるんだから!」
というような発言も禁止されています。
仮に自分の無実が証明できなくて、冤罪によって自分が犯人と推定されてしまっても大丈夫です。
そのゲームでは犯人役の方が上手に立ち回って、その人の目的が果たされたわけですし、その日集まった皆さんで作った物語がその結末に帰結した、ということなのですから。
いくつも世の中に出ている素晴らしい小説・読み物などの中でも
犯人が犯人として捕まることが素晴らしい読書体験に”全て”繋がっているわけではなく、無実の友人を捕まえてしまった人々が真犯人に笑われるようなシーンがあっても
「この犯人かっこいいな!」という読書体験になる場合も往々にしてあるわけですから!
★犯人役が不安……!
※一部の方向け)シナリオの精度についての話はここではしません
事件の犯人だというキャラクターを受け取った場合、自分が犯人だと推定されないように立ち回るのが基本的な行動になります。
ただしこれはあくまでもゲーム。
必死に自分の無実を捏造してもらってよいですし、逃げ切れなさそうだと判断した時は誰かの弱みを握って強請り(ゆすり)を掛けてみてもいいかもしれません。
シナリオによっては犯人が”正確に推定”された時にそのキャラクターの想いを自分(プレイヤー)なりに吐露してよい場面があったりします。必死にプレイした人にだけ語れる、その日にしか生じえない言葉が出る場合があり、他のプレイヤーさんの記憶に深く残ることもあったり……
これは特に私の意見です。
ゲームなので勝ち負けがありますが、同時に、ゲームなので勝ち負けもすべてが「楽しかったね」に繋がっているべきものだとも思います。全員が全員、最大限に楽しみましょう!
※”正確に推定”って日本語がおかしいと思いますが違う表現が見つかりません 苦笑
★参加する上での注意点は?
大事なことを書きます。
○当日、指定された時間と場所に遅れずに行くこと
○体調不良が心配される場合、予め主催者さんに相談して頂くこと
○ゲームの終了時間は目安です。予め説明された時間の直後には予定を入れず、少し余裕のあるスケジュールにしておくこと
○ゲームの進行をしてくれる人(ゲームマスター:GM、進行係さん)の指示を聞き、協力すること
マーダーミステリーは登場人物(5人登場するシナリオなら5人)全員が、一斉にスタートできる状態にならないと開始ができません。
また開始時間が遅れたからと言ってゲーム本編の時間を調整して短く予定通りに終わるように出来るものではありません。むしろ何らかの事情で予定の経過時間よりも長くかかる場合があります。
そして、これは他のゲームと同様ですが
『一緒に遊んでくれる人(友人/知人/同好の士)がいること』で初めて成立するものです。
自分が参加したゲームが、自分から見ても他の参加者から見ても「最高に楽しかったね!」と言い合えるようなゲームになるよう、下敷きにしている共通ルールとしてご記憶ください。
★最後に
このページでマダミスの全ての要素について網羅していると思っていません。
数ある考え方の一部でしかありませんので、他のサイト・作者さんなどが書き綴っているテキストも読んで頂き、ここはひとつの参考程度にお考え下さい!
特に
「全く初めてだけど、前向きに参加してみたいと思っている!
他の人に迷惑を掛けないためにどうしたらいいのかな?」
という方の未知への不安感を和らげられるような役割を意識して記載しました。
何かのお役に立てたなら幸いです。
皆様に最高のゲーム体験が訪れますように!
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以下、一定の深度より深くマダミスを体験または取り巻く環境を認識している方が本ページをご覧になって気になるかもしれない部分を補足します。
※本ページは、ご縁があって池袋人狼村で初めてマダミスをプレイする”かもしれない”方や、ご縁があってこのページにたどり着いた方に向けて記載したものです。
※「マーダーミステリー」が指す範囲は読み手のこれまでの理解度に依存するものとして意図的に定義していません。
※「LARP」に近い範囲のゲームを想定していません。会話+aで進むシステムのゲームを想定した説明です。
※本ページは「マーダーミステリー」を代表して発言するものではありません。
※最後まで読んでくださってありがとうございます。楽しいと感じる人が増えて、ますます広がっていくと良いですね!